大和ハウス工業と日鉄建材、建設設計業務を革新する「合成スラブ判定ツール」を共同開発

■手作業による情報転記の手間を解消し、ヒューマンエラーを削減

 大和ハウス工業<1925>(東証プライム)と日鉄建材は11月27日、BIMソフトウェア「Revit」向けの拡張機能として、デッキ合成スラブの耐火・構造設計に関する適合判定システムと情報を連携する「合成スラブ判定ツール」を共同開発したと発表。この新しいツールは、日鉄建材の合理化ブランド「e-works+」に追加され、『e-works+BIM』として展開される。

 これまで構造設計者は、デッキ合成スラブの情報を図面から目視で読み取り、設計システムに手作業で転記する必要があり、多大な業務負担が生じていた。開発された「合成スラブ判定ツール」は、デッキ合成スラブの仕様や設計条件を「Revit」に設定し、適合判定に必要な情報を自動的に書き出すことで、情報転記の手間とヒューマンエラーを大幅に削減することを可能にした。

 両社は今後、このツールの機能拡張を予定しており、デッキプレートの割付など施工面でも活用できるようデータ連携の拡大を進める。最終的には、デッキ合成スラブを使用する建物の建設プロセス全体の合理化に寄与する機能を追加していく方針である。両社は引き続きBIMを活用した技術開発や業務効率化に注力し、建設業界のDX化を推進していくことを明らかにした。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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