インフォマート、「BtoBプラットフォーム 規格書」と「食品大目付そうけんくん」が商品規格書情報の相互データ連携を開始

■規格書登録業務の効率化と簡略化を実現

 デジタルの力であらゆる業務を効率化するインフォマート<2492>(東証プライム)と、フジサンケイグループの調査研究機関、エフシージー総合研究所(本社:東京都江東区:FCG総研)は11月27日、両社が提供するシステム間の原材料情報等を含む商品規格書の登録業務を効率化する相互データ連携を12月4日(水)から開始すると発表。

 商品規格書とは、食品の名称や原材料、栄養成分、賞味期限、製造方法、保存方法、アレルゲン等、食品に関する情報をまとめた書類である。商品規格書を入手した製造者は、商品規格書に記載された内容に基づき、製品の企画・製造・検査を行っている。また、商品規格書を受け取った外食企業等は、最終的に消費者に正確な情報を提供することができる。

 しかしながら、国内の商品規格書は書式が統一されておらず、食品関連事業者は取引先に応じて様々な書式での作成が負担となっている。

 FCG総研の食品表示システム「食品大目付そうけんくん」は、原材料毎に作成された商品規格書データを基に、製品の食品表示ラベルに必要な原材料名や栄養成分、アレルゲン情報を作成するアプリケーションソフトである。顧客企業である食品メーカーやスーパー、ホテルでは最終製品のレシピを入力すれば、必要な食品表示データを瞬時に作成できる。

 同社の「BtoBプラットフォーム 規格書」は商品規格書情報をデジタル化し、外食・卸・メーカーの各企業間で、提出依頼・作成・提出、仕様変更までを総合的に管理できるクラウドサービスである。業界標準の統一フォーマットで管理するため、双方に無駄な作業が発生せず、コスト削減・業務効率化が実現する。業界内でニーズの高いアレルギー・原産国の情報を管理するツールとして、食品業界の「食の安心・安全」をサポートする。2024年11月現在で1万社以上が利用している。

 今回のデータ連携で「食品大目付そうけんくん」で作成した原材料や栄養成分等の商品規格書データを「BtoBプラットフォーム 規格書」に取り込むことが可能になった。これにより、商品規格書の作成工数削減の他、転記間違い等の人的ミスも軽減でき、取引先対応の迅速化が図れる。

 また、「BtoBプラットフォーム 規格書」上で製品管理ができるため、「BtoBプラットフォーム 規格書」の利用企業は自社書式の商品規格書を新たに作り直すことなく取引先に共有できるようになる。

 両サービスを利用することで、人手不足が課題であるフード業界において、従業員の職務満足度に貢献できるとともに、取引先の顧客満足度向上も実現できる。今後も両社共同で、業務の効率化を図り、食の安心・安全を守る様々なサービスを提供し、公共の利益に資する貢献を果たしていく。

■商品規格書情報の相互データ連携について

 同社とFCG総研は、両社システム間のデータ連携の取り組みを2023年から行っている。2023年6月の第一フェーズでは「BtoBプラットフォーム 規格書」で回収した商品規格書データを「食品大目付そうけんくん」に連携することで、食品表示ラベルに必要な情報の回収時間や手間が大幅に削減され、法令に遵守したラベルを正確かつ迅速に作成することが実現した。

 今回の第二フェーズでは、FCG総研の「食品大目付そうけんくん」で作成した商品規格書等のデータを「BtoBプラットフォーム 規格書」に連携させることで、相互間でのデータ連携が可能になった。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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