【小倉正男の経済羅針盤】日韓首脳会談=外交の無礼は高く付く

日韓

■昼食会(ランチ)もない無礼

小倉正男の経済羅針盤日韓首脳会談はあったが、昼食会も共同発表・記者会見もないというのだから、呆れるしかない。

日韓両首脳の笑顔や握手がワン・アンド・オンリーな「中身」ということだ。そんなことで安倍晋三首相が韓国まで出向く必要があったのだろうか。

日本側が昼食会を提案したが、韓国がそれを断ったという・・・。一国の首相が韓国まで足を運んでいるのにランチもないというのだから、無礼きわまりない。本来は安倍首相が席を立って憤然と帰ってくるぐらいの無礼である。

韓国は、アメリカが困惑を通り越して怒るほど、中国に接近してしまっている。中国としては、韓国の「同盟国」化は、思う壺ということになる。
「嫌韓」とかいわれるが、これでは「呆韓」というしかない。

■「外交の無礼」は高く付く

シャルル・ドゴールなど訪米した時に空港に出迎えたのが若造の副大統領(当時=ニクソン)であることに憤然とした。大統領のアイゼンハワーが出迎えに来なかったことが無礼に当ると怒り心頭となった。

ドゴールは帰国すると、NATO(北大西洋条約機構)からフランス軍を引き上げさせ、自国の核武装に走った。

フランスが、アメリカの核や軍事力に守られているのでは、アメリカの無礼を甘受するしかない。ドゴールは、アメリカに侮られるなら、自国の核や軍事力を強化するという行動に出たわけである。

「外交の無礼」は、高く付く見本である。韓国の朴大統領は、昼食会もない、共同発表・記者会見もないといった外交の無礼を行った。
日本側としては、顔には出さないが、「恥をかかされた」と思ったに違いない。これはいずれ高く付くことになるのでないか。

■「焼肉」どころか「皮肉」が入っている?

安倍首相は、朴大統領との会談後、「せっかくですから、外に焼肉を食べに行きます」と話したという。朴大統領からは「焼肉がお好きなんですね」と。もう少し気の利いた返答ができないものか。なんともいえない話である。

「焼肉」どころか「皮肉」も入っているのか、そこいらの人たちの会話になっている。

一国の首相と一国の大統領の会話としては、なんとも違和感がある。
ゲストが、外の一般の焼肉店に自分で予約して出かける。ホストが、そうですか、ではそうしてください。これでは、焼肉を食べたら、さっさと帰るしかない。

隣国とは難しいもので、こじれるとどうにもならない。「呆韓」の念を持っても引っ越すわけにもいかない・・・。

(経済ジャーナリスト。『M&A資本主義』『トヨタとイトーヨーカ堂』(東洋経済新報社刊)、『日本の時短革命』『倒れない経営』『第四次産業の衝撃』(PHP研究所)など著書多数。東洋経済新報社で編集局記者・編集者、金融証券部長、企業情報部長などを経て現職。)

 

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