朝日ラバーの第3四半期は医療・衛生用ゴム製品や卓球ラケット用ラバーなど好調で売上高7.7%増加

(決算速報)

■工業用ゴム事業で濃淡大きいが通期の連結業績は黒字を計画

 朝日ラバー<5162>(東証スタンダード)の第3四半期決算(2024年4~12月・累計/連結)は、売上高が前年同期比7.7%増加して56億53百万円となった一方、営業利益は前年同期の1億14百万円に対して8百万円の損失となり、親会社株主に帰属する四半期純利益も同1億27百万円に対し46百万円の損失となった。

 医療・衛生用ゴム事業では、引き続き診断・治療向けの採血用・薬液混注用ゴム栓や医療用逆止弁、医療シミュレタなどの受注が増加し、セグメント利益は同33.9%増加した。一方、売上構成比の大きい工業用ゴム事業で自動車向け内装照明用の「ASA COLOR LED」の受注が減少した一方、スイッチ用ゴム製品や精密ゴム製品の受注は増加するなど濃淡があり、上期までの機能性ゴム製品の開発製品の立上げに関するコスト、生産性合理化につながる設備投資に係るコストの計上等によりセグメント利益は61.0%減少した。卓球ラケット用ラバーの受注は引き続き好調に推移した。

 3月通期(25年3月期)の連結業績見通しは、24年10月に開示した前回予想に変更はなく、売上高は73億63百万円(前期比2.5%増)、営業利益は36百万円(同77.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は10百万円(同92.5%減)を継続した。引き続き、重点事業分野を「光学事業」、「医療・ライフサイエンス事業」、「機能事業」、「通信事業」の4つとし、研究開発活動では、新たな素材の開発や表面改質技術の構築に注力し、早期実現化を推進する。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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