楽天、日本語に最適化された大規模言語モデル「Rakuten AI 2.0」と小規模言語モデル「Rakuten AI 2.0 mini」の提供を開始

■業界最高水準のスコアで効率化を実現

 楽天グループ<4755>(東証プライム)は2月12日、Mixture of Experts(MoE)アーキテクチャを採用した新しい日本語大規模言語モデル「Rakuten AI 2.0」と小規模言語モデル「Rakuten AI 2.0 mini」の提供を開始したと発表。両モデルは基盤モデルとインストラクションチューニング済モデルとして提供され、楽天の公式Hugging Faceリポジトリからダウンロードが可能だ。

 「Rakuten AI 2.0」のファインチューニングでは、最新の研究成果であるSimPOを活用してアライメントの最適化を実施。日本語版MT-Benchによる評価では、「Rakuten AI 2.0」インストラクションチューニング済モデルが同程度のアクティブパラメータ数を持つ他のモデルと比較して最高性能を達成した。また、「Rakuten AI 2.0 mini」も同サイズのオープンモデルの中で最高性能を示している。

 新AIモデルの特徴として、「Rakuten AI 2.0」は8つの70億パラメータで構築した「エキスパート」と呼ばれるサブモデルで構成され、高品質な日本語と英語の言語データで継続的に学習されている。一方、「Rakuten AI 2.0 mini」は15億パラメータのモデルで、内製の多段階データフィルタリングとアノテーションプロセスを通して構築された高品質かつ広範な日本語・英語のテキストデータで学習されている。両モデルは、コンテンツの要約や質問応答、対話システムの構築など、様々なテキスト生成タスクでの商業利用が可能だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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