OKI、NTT東日本とマルチベンダー搬送ロボット統合管理の実証開始、製造業DXを加速

■複数メーカーの搬送ロボットを一元制御、効率化と人手不足解消を狙う

 OKI<6703>(東証プライム)は10月27日、NTT東日本と共同で「マルチベンダー搬送ロボット統合管理システム」の実証を11月4日から開始すると発表した。総務省令和6年度補正予算「地域社会DX推進パッケージ(先進無線タイプ)」に採択された取り組みで、ローカル5Gと複数メーカーの自律走行搬送ロボット(AMR)を連携させ、製造現場における効率的で柔軟な生産体制の構築をめざす。両社はOKI本庄工場をフィールドとして実証を進め、位置測位データの活用によりヒト・モノ・ロボットの配置や工程の最適化を図ることで、生産性向上と人手不足の解消を狙う。

 実証では、ローカル5Gを用いたAMR制御の安定運用や、統合管理システムによる稼働率向上、管理負荷削減などの効果を検証する。また、位置情報を基にした生産リードタイム短縮手法を検討し、データに基づく現場最適化モデルの構築を進める。OKIは実証主体としてシステム開発と現場支援を担い、NTT東日本はローカル5G環境構築と全体統括を担当する。実証期間は2025年11月4日から2026年1月30日までを予定している。

 OKIは自社工場で培った自動化・効率化ノウハウを外部提供に展開し、製造業のDX支援を強化する方針を示した。NTT東日本も、地域通信事業者としての知見を生かし、工場ネットワークの整備や人手不足対策などに取り組む。両社は本実証を通じて持続可能な運用モデルを確立し、国内製造業の競争力強化と地域経済の発展に寄与する構えである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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