森永乳業、シンガポールで乳製品販売開始へ、インドネシア大手と協業

■2025年4月からダブルブランドでの販売を開始

 森永乳業<2264>(東証プライム)は2月28日、インドネシアの乳製品製造・販売大手PT ABC Kogen Dairy社(AKD社)と、シンガポールにおける乳製品販売事業の可能性を検討する基本合意文書を締結したと発表。これにより、AKD社がインドネシアで製造する乳製品に、森永乳業とAKD社の「KIN」ブランドのダブルブランドを採用し、2025年4月よりシンガポール市場で販売を開始する。今回の協業は、将来的なアジア市場拡大も視野に入れた取り組みである。

 森永乳業は、2030年に向けた成長戦略の一環として「海外売上高比率15%以上」を目標に掲げ、グローバル展開を加速させている。今回のAKD社との提携は、その戦略の一環としてアジア市場における事業基盤を強化する狙いがある。また、シンガポール市場における栄養インフラの構築にも貢献し、乳製品の普及を促進する。

 同社は1979年からインドネシア向けに育児用ミルクの輸出を開始し、45年以上にわたりインドネシア市場での事業を継続してきた。長年にわたる経験と市場での実績を活かし、シンガポールを足がかりにさらなる市場拡大を目指していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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