鹿島と川崎重工、大気中CO2を回収・固定する次世代コンクリート技術の実証に成功

■1日5kg以上のCO2を99%以上の純度で回収する画期的システム

 鹿島<1812>(東証プライム)と川崎重工業<7012>(東証プライム)は3月12日、大気中から直接CO2を回収するDAC技術と、CO2を吸収・固定するコンクリート「CO2-SUICOM」を組み合わせたシステムの実証に成功したと発表。このシステムでは、川崎重工が開発した装置により1日5kg以上のCO2を99%以上の高純度で回収し、鹿島らが開発したコンクリート技術と組み合わせることでCO2排出量を実質ゼロ以下にする効果を実現した。この技術を用いて製造した舗装ブロック「CUCO-SUICOMブロック」は、2025年日本国際博覧会の「サステナドーム」エントランスに敷設された。

 同技術は、コンクリート製造におけるCO2調達の課題を解決するものだ。川崎重工が開発したDAC装置は付帯設備を含めてコンテナに収納可能で、大気中の希薄なCO2(約400ppm)を約99%まで濃縮できる。日本興業株式会社の協力のもと行われた実証実験では、DAC装置で回収したCO2を炭酸化養生槽に封入し、2日間かけてコンクリートに吸収・固定させるプロセスが確立された。製造されたブロックは、従来のCO2-SUICOM製品と同等のCO2固定量と曲げ強度を有することが確認された。

 両社は今後、プレキャストコンクリート製品工場における本格的な製造に向けて、必要なCO2量を踏まえたDAC装置の検討を進めるなどシステムの高度化を図る。これにより、コンクリートに吸収・固定させるCO2の地産地消を実現し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献することを目指している。建設分野における環境負荷低減の新たな取り組みとして、この技術の普及拡大が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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