オルツ、グローバルAI企業向けに日本語LLMインストラクションデータサービスの提供を開始

■生成AI市場に特化した日本語インストラクションデータを提供

 オルツ<260A>(東証グロース)は3月13日、グローバルAI企業向けに日本語LLMインストラクションデータサービスの提供を開始すると発表。同サービスは、生成AIの日本市場展開を支援し、高品質な日本語データの供給を通じて、より自然で正確な日本語応答を実現することを目的としている。同社は、経済産業省とNEDOの「GENIAC」プロジェクトに採択され、日本語に特化した大規模言語モデル「LHTM-OPT」シリーズを開発しており、軽量型モデル「LHTM-OPT2」は日本語RAG分野で世界最高精度を達成している。

 生成AIの進化に伴い、各国市場に適応したAIサービスの需要が高まっているが、日本語対応には言語や文化的特性を考慮したデータが必要となる。特に、日本に法人や開発拠点を持たないグローバルAI企業にとって、高品質な日本語インストラクションデータの確保は課題である。オルツの新サービスは、業界別の専門データ提供や日本特有の敬語表現への対応を強みとし、企業の日本市場進出を支援する。さらに、開発コスト削減と期間短縮にも寄与し、日本の商習慣に適応したAI開発を可能にする。

 オルツは、同サービス提供にあたり、AI開発支援企業APTO社との業務提携を発表した。APTO社のデータ収集・アノテーション技術とオルツの日本語LLM開発ノウハウを組み合わせることで、より高精度な日本語AIの開発を推進する。また、2025年度中に提供データの拡充を図り、さらに専門的なデータセットの開発を予定。今後は、日本語市場にとどまらず、アジア諸国の他言語展開も視野に入れ、グローバルAI企業の成長を包括的に支援していく方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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