JR東日本、新幹線トンネル検査にAI活用、日本初のDX技術で夜間作業2割削減へ

■富士フイルムと共同開発したAI技術で点検の高精度化を実現

 JR東日本(東日本旅客鉄道)<9020>(東証プライム)は2025年度から、新幹線トンネル検査にAI技術を活用した「ひび割れ自動抽出技術」と「二時期比較技術」を導入したと発表。この新技術は日本で初めての試みであり、従来は人が行っていたひび割れの抽出作業を自動化し、精度向上と夜間作業の約2割削減を実現する。

 富士フイルムホールディングス<4901>(東証プライム)グループの富士フイルムの技術をベースに開発したAIモデルによってひび割れを高精度で自動抽出し、二時期のひび割れを比較することで変化箇所や変化量を定量的に把握できる。この技術により、ひび割れの見落としリスクを低減するとともに、新規発生や進展箇所を確実に捉えることが可能となる。

 今後はトンネル全景画像を取得する装置の開発も進め、覆工から路盤まで画像で確認・検査できる仕組みを整備する。さらなる画像データの活用やAI画像解析の技術開発を推進し、安全安定輸送のレベルアップと作業効率化を図っていく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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