【株式市場】前場の日経平均は16円高、米中関税交渉の進展など好感されるがTOPIXは小安い

◆日経平均は3万7519円80銭(16円47銭高)、TOPIXは2731.29ポイント(2.20ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は9億8964万株

 5月12日(月)前場の東京株式市場は、米中の関税交渉を巡り日本時間の同日早朝に両国が「進展」の声明を発したと伝えられたため世界景気の持ち直しなどに期待が強まり、トヨタ<7203>(東証プライム)などの自動車株やアドバンテスト<6857>(東証プライム)などの半導体関連株、商船三井<9104>(東証プライム)などが買われた。一方で鉄鋼株や重工、重電株などには安い銘柄が見られ、日経平均は取引開始直後の223円高(3万7726円)を上値に一進一退となり前引けは小幅高にとどまった。TOPIXは小安い。

 パナソニックHD<6752>(東証プライム)は朝方を除いて軟調で1万人規模の合理化など消化難の様子。クレスコ<4674>(東証プライム)は急伸しストップ高となり好決算と自社株買い、配当政策の拡充など好感。アネスト岩田<6381>(東証プライム)もストップ高となり配当政策の拡充など好感。木徳神糧<2700>(東証スタンダード)は急伸一段高となり備蓄米流通の遅延に加え種モミ不足などコメ価格の一段高予想など言われ活況高。木村化工機<6378>(東証スタンダード)は急伸して大きく出直り、今期業績予想は減益だが原発関連株で九州電力で発生した内部被ばく報道など材料視。Unipos<6550>(東証グロース)は収益改善の3月決算と今期の完全黒字化予想など好感されストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は9億8964万株、売買代金は2兆2741億円。東証プライム1634銘柄のうち、値上がり銘柄数は864銘柄、値下がりは300銘柄。

 東証33業種別指数は24業種が値上がりし、倉庫運輸、石油石炭、海運、鉱業、証券商品先物、ガラス土石、銀行、金属製品、機械、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■山口県周南市で始動、燃料電池の定置型電源活用で脱炭素電力供給を検証  ホンダ<7267>(東証プ…
  2. ■LINEリサーチ発表、上半期トレンド総括と最新6月期の動向  LINEヤフー<4689>(東証プ…
  3. ■休廃業・解散は減少も淘汰続く、新興市場の課題鮮明に  東京商工リサーチは7月31日、国内ドローン…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■金先物関連株、最高値更新で安全資産需要が強まる  日本取引所グループ<8697>は9月24日、今…
  2. ■石破首相辞任表明後も市場は急落回避、投資家の買い意欲継続  「一寸先」は、不確実で予測が難しい。…
  3. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  4. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  5. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  6. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る