【株式市場】日銀の金融政策会合に期待ありテロの影響は後退し全般大幅反発

◆日経平均の終値は1万9630円63銭(236円94銭高)、TOPIXは1586.11ポイント(14.58ポイント高)、出来高概算(東証1部)は22億5050万株

チャート15 17日後場の東京株式市場は、18~19日に予定される日銀の金融政策決定会合に対する期待が強まる場面があり、日経平均は14時にかけて一段強含んで332円32銭高(1万9726円01銭)まで上げた。中国株の後場が上げ幅を広げたため、JFEホールディングス<5411>(東1)が一段ジリ高など、中国景気敏感株も強かった。主な株価指数はすべて高い。

パリで発生したテロの経済的影響は限定的との見方が出て、昨日下げた旅行社のKNTーCTホールディングス<9726>(東1)や航空会社株が反発。NEC<6701>(東1)は大和証券の積極評価などが言われて出直りを拡大し、ドリームインキュベータ<4310>(東1)は12月上場のマイネット(銘柄コード番号3928、東証マザーズ)に出資するとの発表が好感されて急伸。FFRI<3692>(東マ)はソニー銀行への納入などが好感されて出直り拡大。ヒューマンウェブ<3224>(東マ)は前週末発表の決算や12月1日の「ホールディングス」移行への期待などで2日連続急伸。スマートバリュー<9417>(JQS)は三井物産エレクトロニクスとの間で建機、農機などの「IoT」(モノのネット化)サービス開始などが好感されてストップ高。

東証1部の出来高概算は22億5050万株(前引けは10億7156万株)、売買代金は2兆6513億円(同1兆1629億円)。1部上場1914柄のうち、値上がり銘柄数は1501(同1547)銘柄、値下がり銘柄数は317(同258)銘柄。

また、東証33業種別指数は保険を除く32業種が値上がり(前引けは全業種が値上がり)し、値上がり率上位の業種は、鉄鋼、石油・石炭、水産・農林、鉱業、パルプ・紙、非鉄金属、繊維製品、機械、電気機器、輸送用機器、などだった。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AIとベイジアンネットワーク解析で165項目を抽出、複雑な因果関係を構造化  大正製薬は11月2…
  2. ■Blackwell GPU2140基で研究競争力を拡大  NVIDIA(NVDA:NASDAQ)…
  3. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る