Arent、土木インフラ向けCADソフト「申請くん」運営のスタッグを完全子会

■上下水道申請図面作成ソフト「申請くんfシリーズ」をSaaS化へ

 Arent<5254>(東証グロース)は5月14日、上下水道向け申請図面作成CADソフト「申請くんfシリーズ」を展開するスタッグを完全子会社化すると発表した。まず株式取得により発行済株式の50.25%(201株)を取得した上で、残りの株式を株式交換により取得する。取得価格は5億4400万円、株式交換によりArent普通株式98,505株を割当交付する。同件は東証グロース上場のArentにとって第3弾のM&Aとなり、建設業界におけるDX推進戦略を土木・インフラ領域へと拡大するものである。

 スタッグの主力製品「申請くんfシリーズ」は地方自治体ごとの申請業務に対応可能な柔軟性を持ち、業界内で高い評価を得ている。現在パッケージ型ソフトとして提供されているが、今後はArentのクラウド基盤・UX設計力・開発体制を活用し、SaaSモデルへの移行と高度化を推進する計画だ。両社の技術を組み合わせることで、配管ルートや縦断図の自動生成、自治体申請書式への自動対応、水理計算や材料集計の自動化など、図面作成・申請業務の完全自動化を目指す。

 Arentはこれまで主に建築領域で事業展開してきたが、本件を契機に土木・インフラ領域へと対応範囲を拡大する。また、Arentの開発・営業・マーケティング基盤と、スタッグが構築してきた設備工事業者・設計事務所を中心とした販売ネットワークを組み合わせることで、両社のシナジーを最大化し、製品の進化と事業拡大を加速する。この買収により、ArentはDXプラットフォームの拡充を進め、継続的な事業成長につなげていく方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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