テンポスホールディングス、サンライズサービスを完全子会社化、フードデリバリー強化へ向けた戦略的M&A

■デリバリーインフラを活用し売上高100億円を目指す

 テンポスホールディングス<2751>(東証スタンダード)は5月14日、サンライズサービスの全株式を取得し、子会社化することを決定したと発表。サンライズサービス社は宅配寿司や仕出し弁当などのフードデリバリー事業を主力とする企業であり、今回の子会社化により、テンポスグループは成長分野と位置づけるフードデリバリー市場に本格参入する。取得株式数は15,580株で、議決権比率100.0%の完全子会社化となる。

 テンポスグループは、厨房機器や店舗設計、不動産紹介などの開業支援に加え、飲食店の経営改善や閉店支援を行う「Dr.テンポス」事業を展開している。また、ステーキハウスや海鮮業態などの直営飲食事業も手がけており、グループのノウハウを活用してサンライズサービス社のブランド価値と顧客満足度の向上を図る。さらに、グループ会社ヤマトサカナとの連携により、仕入れの効率化や品質向上を実現し、物流面でもシナジー効果を発揮することで、デリバリー事業の規模を売上高100億円へ拡大させる方針である。

 なお、株式の取得価額は相手先の意向により非開示とされたが、外部機関によるデューデリジェンスを通じて公平かつ妥当な価格であると説明されている。株式譲渡の実行日は2025年7月31日を予定しており、今後、当該取引が業績に与える影響については精査を進め、必要に応じて速やかに開示する方針である。テンポスグループは、今回のM&Aを通じて、企業価値の向上と時価総額1000億円の早期達成を目指している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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