大豊建設と富士ピー・エスが業務提携、橋梁やトンネル分野で技術融合、受注機会を拡大

■カーボンニュートラル実現へプレキャスト活用推進

 大豊建設<1822>(東証プライム)は6月12日、富士ピー・エス<1848>(東証スタンダード)と業務提携を行うことを発表した。豪雨災害やインフラ老朽化など複合的な社会課題を背景に、両社が保有する技術を融合し、受注拡大や新技術開発、生産性向上を目指す。

 同提携により、高速道路や橋梁工事において上下部構造の一体化による受注力強化を図るとともに、耐震・リニューアル事業の収益性を高める方針である。また、シールドトンネルやプレキャストコンクリートといった専門技術を連携させ、再生可能エネルギー分野やインフラ長寿命化といった成長領域への展開を進める考えだ。

 さらに、建設現場の生産性を高める手段としてプレキャスト部材の活用を強化し、カーボンニュートラルの実現に貢献する。契約締結は6月20日を予定しており、短期的な業績影響は限定的と見込まれているが、企業価値の中長期的向上を視野に入れた戦略的提携といえる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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