ネオジャパンの第1四半期は売上高18.3%増、営業利益47.6%増など四半期として最高を更新

(決算速報)

■通期予想は据え置くが各利益の進捗率高い

 ネオジャパン<3921>(東証プライム)が6月13日午後に発表した2026年1月期・第1四半期の連結決算(2025年2~4月)は大幅な増収増益となり、売上高は前年同期比18.3%増の19億96百万円で前四半期に続き過去最高を更新した。営業利益は同47.6%増の6億44百万円となり、やはり過去最高の四半期営業利益を大幅に更新した。親会社株主に帰属する四半期純利益は同41.7%増の4億47百万円だった。

■28年1月期までの中期業績目標を開示、営業利益は年平均成長率10.3%を計画

 主力のソフトウエア事業はクラウドサービス、プロダクト共に期初計画を上回り順調に推移し、システム開発サービス事業の計画未達をカバーした。粗利率の上昇、販管費抑制により、期初に開示した通期予想に対する各利益の進捗率は、営業利益が30.6%、親会社株主に帰属する四半期純利益も30.6%。利益面で第1四半期時点の目安となる25%を大幅に超え順調なスタートとなった。自己資本比率は70.3%で高い財務健全性を維持した。

 今期・26年1月期の連結業績見通しは全体に期初の予想を継続し、売上高は80億48百万円(前期比10.8%増)、営業利益は21億6百万円(同7.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は14億62百万円(同3.4%増)。クラウドにおけるユーザー数増及び価格改定の影響継続により増収増益の見通し。

 株主還元については、25年3月に配当政策変の更、増配を発表済みで、累進配当を基本方針とし、配当性向を従来の「30%以上を目標に」から「40%を目安に」へと引き上げた。また、還元機会を増やすために25年1月期から中間配当を実施している。現段階で、7月中間配当は1株21円(前年同期は14円)を予定し、1月期末配当も同21円(同26円)を予定する。

 26年1月期を最終年度とする中期業績目標は、営業利益が25年1月期に1年前倒しで達成されたため、新たに28年1月期までの3ヵ年中期業績目標を開示した。28年1月期の売上高は94億23百万円(年平均成長率9.1%)。営業利益は26億20百万円(年平均成長率10.3%)、などとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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