マーチャント・バンカーズの第2四半期は売上高14%増、営業利益7倍、23年10月期を底として回復傾向が強まる

(決算速報)

■引き続き保有不動産からの安定収入をベースに新規投資などに積極的に取り組む

 マーチャント・バンカーズ<3121>(東証スタンダード)が6月13日夕刻に発表した2025年10月期・第2四半期の連結決算(中間期:24年11月~25年4月・累計)は、売上高が16億27百万円(前年同期比14.7%増)となり、営業利益は1億4百万円(同約7倍)だった。親会社株主に帰属する中間純利益は損失1百万円(前年同期は関係会社株式売却益などの特別利益があり13百万円の黒字)だったが、事業ベースでの収益は好調だった。23年10月期を底として回復傾向が強まる決算となった。

 同社は、投資会社として賃貸用不動産から得られる安定的収益をベースに成長性や社会性の高い企業、プロジェクトの発掘に努め、保有する不動産の売却・取得による積極的な収益拡大も行っている。

 この中間期は、不動産物件売却については3物件の売却により、売上高11億48百万円、営業利益1億16百万円の計画に対し、計画通り、3物件を売却、売上高11億67百万円、営業利益1億43百万円を確保、順調に進捗した。下半期についても、大阪府和泉市の物件の売却(営業利益42百万円)をはじめ、引き続き、計画通り、売上利益を積み上げて行く予定とした。

 一方、不動産以外の企業や事業への投資事業では、回収が下半期にずれ込んだ案件や評価損の計上により、営業赤字14百万円となり、各段階利益の予想数値に対する未達の主因となった。

 ただし、5月に開示した「今後の投資方針に関するお知らせ」のとおり、企業や事業への投資事業の強化に取り組んでおり、すでに、下半期に売上利益の見込める案件への新規投資も行っている。引き続き、新規投資案件にも積極的に取り組み、不動産の売却、保有不動産の賃料収入とあわせて、通期(25年10月期)の連結業績予想の達成に努める。25年10月期の連結業績予想は全体に前回予想を継続し、売上高は46億円(前期比3.5%増)、営業利益は6億円(同84.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は2億円(同9.9%増)を継続した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■生成AIでソフト開発効率化、工数9割削減も  ヘッドウォータース<4011>(東証グロース)は6…
  2. ■除雪の常識を変える45年の集大成  ホンダ<7267>(東証プライム)は6月25日、新型ハイブリ…
  3. ■V8の圧倒的性能を追求、レクサス「IS500」特別仕様車で足回りとデザインを強化  トヨタ自動車…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  2. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  3. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  4. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…
  5. ■5月訪日客数が過去最高、6月も好調持続の見込みで市場活況  足元のインバウンド需要は、好調に推移…
  6. ■インバウンド関連株は「トランプ関税」のリーチ圏外で小型割安株特性を発揮  「たかが1%、されど1…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る