村田製作所、マイクロ一次電池事業をマクセルに譲渡、譲渡価額は80億円

■吸収分割を活用し新会社設立、株式譲渡で手続き完了へ

 村田製作所<6981>(東証プライム)は6月16日、マイクロ一次電池事業をマクセル<6810>(東証プライム)へ譲渡する契約を締結したと発表した。譲渡対象には、同社および完全子会社である東北村田製作所が手掛けるコイン形二酸化マンガンリチウム電池、酸化銀電池、アルカリボタン電池の設計・製造が含まれる。譲渡価額は80億円で、2025年度内のクロージングを予定している。

 同事業は、2017年にソニーから譲受した電池部門に含まれるが、今後の成長に向けて最適な事業環境を整えるため、同領域に強みを持つマクセルへの承継が望ましいと判断された。村田製作所は今後、経営資源を円筒形リチウムイオン二次電池に集中させ、パワーツールやエネルギー貯蔵システム(ESS)市場における競争力強化を目指す。

 事業譲渡は、吸収分割によって新設する100%子会社へ事業を移管し、その株式をマクセルが取得する形式で実施される。譲渡部門の売上高や利益は公表されていないが、価格は棚卸資産などを踏まえて調整が行われる。なお、譲渡手続きは簡易事業譲渡に該当するため、株主総会の決議は不要とされている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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