
■平均購入価格は「2,000万円台」が最多、築10年台中心に選好傾向
And Doホールディングス<3457>(東証プライム)は10月22日、ハウスドゥブランドで「中古住宅購入に関するインターネット調査」を実施したと発表した。全国の中古住宅購入経験者630人を対象に2025年6月に実施したもので、物件種別、価格帯、購入理由、満足度など多角的な分析を通じ、中古住宅市場の実態と購入者意識を明らかにした。調査では、購入物件の種類は「戸建て」49.7%、「マンション」41.1%で、購入金額は「2,000万円台」が25.4%と最多だった。築年数は「10年台」28.6%、「20年台」24.8%が中心で、地域別では北海道で築30年以上が56.2%と突出した。
■購入理由は「手頃な価格」が4割、「設備状態の良さ」も重視
中古住宅を選んだ理由では、「予算的に手頃で新築より費用を抑えられるため」が41.0%と最も多く、「築年数の割に状態・設備が良好なため」「新築にこだわらなかったため」がいずれも31.6%を占めた。初めて住宅を購入した人は75.9%に達し、その多くが中古住宅を選択していることが判明した。また、66.7%が新築物件も比較検討しており、選定理由の上位には「価格(58.7%)」と「間取り・広さ(50.6%)」が並んだ。一方、購入前の不安としては「見えない不具合の有無」43.3%、「修繕費用の見通し」37.9%が挙がり、価格・品質・安心感の三要素が意思決定に影響していることがうかがえる。
購入後のリフォーム実施率は6割超で、「購入後に大規模リフォーム・リノベーションを実施した」が32.1%、「既にリフォーム済み物件の購入」が28.1%となった。居住後の満足度は「非常に満足」33.2%、「やや満足」48.9%の計82.1%と高水準で、理由として「希望エリアに住めた」(42.5%)、「立地・環境の良さ」(41.7%)、「購入費用の抑制」(39.0%)が挙がった。購入後の後悔では「リフォーム費用の想定超過」27.1%が最多だったが、「特に不満なし」も26.7%を占める。さらに、76.3%が「中古住宅を他者に勧めたい」と回答しており、価格面・立地面を中心に中古住宅市場が安定した満足度を維持していることが浮き彫りとなった。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)