三井不動産、ラゾーナ川崎・豊洲・柏の葉・横浜を大規模改装へ、スポーツ・エンタメ連携を加速

■首都圏の4大型SCを2026年以降順次刷新、開業20周年で体験価値を再定義

 三井不動産<8801>(東証プライム)は12月11日、開業20周年を迎える首都圏リージョナル型ショッピングセンター4施設を対象に、2026年以降順次、大規模リニューアルを実施すると発表した。対象施設は「三井ショッピングパーク ラゾーナ川崎プラザ」「同 アーバンドック ららぽーと豊洲」「同 ららぽーと柏の葉」「同 ららぽーと横浜」となる。

 4施設はいずれも2006年秋から2007年春にかけて開業し、「Growing Together」をコンセプトに地域とともに成長してきた。同社は三井ショッピングパークカードを軸に顧客基盤を構築し、公式通販サイト「Mitsui Shopping Park &mall(アンドモール)」や「三井アウトレットパーク オンライン」などのオムニチャネル施策を通じて購買体験の拡充を進めてきた。

■屋内外イベントスペースを整備、パブリックビューイングなど「リアル体験」を拡充

 近年は、東京ドームが2021年に同社グループ入りしたことや、約1万人規模の大型多目的アリーナ「LaLa arena TOKYO-BAY」が2024年に開業したことを背景に、スポーツ・エンターテインメントを通じた感動体験の提供を強化している。商業施設においても、パブリックビューイングや体験型スポーツイベント、アーティスト公演と連動したプロモーション、グッズ販売、館内装飾などの施策を展開し、現地でしか味わえない「リアルの体験価値」の創出を掲げる。

 今回のリニューアルでは、屋内外イベントスペースの環境整備を進め、スポーツチームやアーティスト、地域と連携したイベント実施を通じて取り組みを加速する。併せて、各施設の特性に応じたテナントラインナップの強化や、飲食ニーズに対応した食機能の拡充、快適性向上に向けた施設整備も行う。実施時期はラゾーナ川崎が2026年秋以降、豊洲が2026年初頭、横浜が2026年春以降、柏の葉が2027年春以降を見込む。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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