【2025年4〜6月期GDP速報】実質成長率は年率1.0%、外需が成長を牽引

■実質GDPは2四半期連続のプラス成長、民間企業設備や輸出が好調を維持

 内閣府は8月15日、2025年4〜6月期の四半期別GDP速報(1次速報値)を発表した。実質GDPの成長率は季節調整済前期比0.3%増で、年率換算すると1.0%増となった。この成長を牽引したのは純輸出で、前期比0.3%の寄与を示したが、一方、国内需要はマイナス0.1%の寄与にとどまり、内需の弱さが浮き彫りになった。

 個別需要項目をみると、民間最終消費支出は実質で前期比0.2%増と微増にとどまった。家計最終消費支出も実質0.1%増で、個人消費の伸びは限定的だった。しかし、民間企業設備は実質1.3%増と堅調な伸びを見せ、企業の設備投資意欲の高さがうかがえる。民間住宅投資も実質0.8%増となり、4四半期ぶりのプラス成長に転じた。

 輸出入の動向では、実質輸出が前期比2.0%増と大幅に伸びた一方で、輸入は0.6%増にとどまった。この結果、純輸出の成長率への寄与は0.3%となり、経済成長の主要因となった。また、2024年度の実質GDP成長率は0.8%、名目GDP成長率は3.7%と確定した。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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