三菱電機、対話型マルチAIエージェントを開発、横浜拠点で運用開始

■複数の専門家AIが連携、異分野の知見を統合して価値創出へ

 三菱電機<6503>(東証プライム)は8月20日、複数の専門家AIエージェントと対話できる「対話型マルチAIエージェントサービス」のプロトタイプを開発し、共創空間「Serendie Street Yokohama」での運用を開始したと発表。デジタル基盤「Serendie」を活用し、事業領域を横断した新たなソリューションの創出を加速することが狙いで、専門分野や事業領域の垣根を超えた連携を促進する仕組みとして注目される。時間や人材などのリソース面での制約を補い、多様な知見を取り込んだ共創活動を可能にすることを目指している。

 新サービスは、ユーザーが「電力事業領域エージェント」や「FA事業領域エージェント」などをライブラリーに登録し、ニーズに応じたチームを瞬時に組成できる点が特徴である。複数の専門家AIエージェントと同時に対話でき、異なる専門分野の知見を統合して課題解決を図る。さらに、社内外の知識をAIエージェントとして登録できる仕組みや「Graph RAG」技術の導入により、現実的には難しい組み合わせのチーム編成も可能となる。オーケストレーション機能による自動割り当ても備え、ユーザーは意識することなく最適な専門家AIと連続した対話を続けられる。

 今後は共創空間でのフィードバックを踏まえ、機能の改良や拡張を進める方針である。将来的には工場やビル、インフラ事業などのドメイン知識を活用し、業界特有の課題に対応する「ドメイン特化型AIエージェントソリューション」として事業展開を図る予定だ。同社は本サービスを通じ、社内外のナレッジ共有や顧客・パートナーとの共創活動を強化し、新たな価値の創出と社会課題の解決につなげるとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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