トヨタとマツダが電池エコシステム実証開始、車載電池を活用したスイープ蓄電システムを検証

■マツダ本社工場でトヨタ開発の蓄電技術を導入

 トヨタ自動車<7203>(東証プライム)とマツダ<7261>(東証プライム)は8月21日、トヨタの車載用電池を活用したスイープ蓄電システムをマツダ本社工場の電力システムに接続し、実証実験を開始したと発表した。本取り組みは日本自動車工業会が掲げる「モビリティ産業7つの課題」の一つである「重要資源の安定調達、強靭な供給網の構築」に資するものであり、電池エコシステム構築に向けた実践的な一歩と位置付けられる。電池の二次利用を含め、国内での持続可能な再利用を目指す構想のもと、両社は共同で技術的な有効性を検証する。

 今回の実証は、国内自動車メーカーで唯一自家発電設備を有するマツダ本社の電力システムと、トヨタが開発したスイープ蓄電システム双方のエネルギーマネジメントシステムを接続して行われる。新品や劣化した電池を組み合わせ、各電池の通電を高速で切り替える機能を持つ同システムを活用し、安定的かつ高品質で効率的な充放電の実現性を検証する狙いだ。これにより、電力の需給変動に対応しながら高効率なエネルギー運用を可能にするかが試される。

 さらに両社は、再生可能エネルギーの発電量が天候や時間帯によって変動する課題に対し、スイープ蓄電システムを需給調整の中核として活用する将来像を描く。これによりカーボンニュートラルの実現に寄与するとともに、産業競争力の強化にもつなげたい考えである。今後もマルチパスウェイ戦略を軸に、電池エコシステムを核とした産業横断的な取り組みを進め、日本の脱炭素社会実現に向けた挑戦を続ける。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■特殊な無線技術で高感度化、動物実験で市販測定器と高い一致  早稲田大学と山口大学の研究グループは…
  2. ■2019年以来の来日、K-POP史上最多規模の単独ツアー  21世紀のポップアイコン・BTSが、…
  3. ■開園から42年266日、2パーク合計で大台到達  オリエンタルランド<4661>(東証プライム)…
2026年2月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
232425262728  

ピックアップ記事

  1. ■高市トレード調整は好機か、配当利回り上位株で権利取り戦略  今週の当コラムは、権利付き最終売買日…
  2. ■「音楽が鳴っている限り踊る」か「笛吹けど踊らず」か、高市トレードで問われるベテラン投資家の知恵 …
  3. ■上方修正を重ねる銘柄群が相場の主役に  同コラムは今週、ダブルセット銘柄、トリプルセット銘柄、フ…
  4. ■政治安定を好感、全面高期待が再燃  超短期決戦だった衆議院議員選挙が、昨8日に投票され即日開票さ…
  5. ■総選挙後に本番、米・卵関連株など食料品銘柄に再評価期待  消費税減税をめぐる関連株の動向が、過去…
  6. ■円安・円高が日替わり、内外市場で一波乱二波乱の可能性  内外のマーケットが激動含みである。これが…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る