【株式市場特集】9月に価格改定を予定している食品株や家計の味方のディスカウンター株など注目

■価格改定効果に加え9月以降の値上げで業績上乗せが期待される銘柄

 今週の当コラムは、9月に価格改定を予定している食品株を取り上げることとした。亀田製菓をリード株に日銀バトルによって仮に小緩む場面があったとしても株高持続性が期待されるからだ。また値上げラッシュで消費者の節約志向が強まるなか、家計の味方のディスカウンター株への注目も怠れず、備蓄米放出の随意契約に名乗りを上げた関連株の見直し余地も大きそうだ。

■過去最高純益更新に値上げが上乗せとなってバリュー株妙味増幅

 9月に値上げを予定している関連株で、亀田製菓と同様にPERが1ケタ台で割り負けがまず目立つのは日清オイリオグループ<2602>(東証プライム)とニップン<2001>(東証プライム)である。日清オイリオGは、固定資産売却益の寄与もあって今3月期純利益は、275億円(前期比2.14倍)と過去最高更新予想でPER5.9倍の評価にとどまり、9月1日予定の家庭用食用油の値上げがフォロー材料となる。ニップンは、前期計上の固定資産売却益の一巡で今3月期純利益は、202億円(前期比18.4%減)と減益転換が予想されているが、PERは9.5倍の評価にしか過ぎない。家庭用冷凍食品の値上げが高値追い材料となりそうだ。

 またPERが市場平均を下回る14倍台にある値上げ関連株をコード番号順に上げると、ブルボン<2208>(東証スタンダード)、森永乳業<2264>(東証プライム)、ニチレイ<2871>(東証プライム)、日清食品ホールディングス<2897>(東証プライム)などとなる。このうちニチレイは、これまで数次にわたって実施した自社の価格改定効果がようやく浸透したところで子会社のニチレイフーズの9月1日に予定している家庭用冷凍食品の値上げ、さらに10月予定の業務用商品の値上げが上乗せとなる。

■節約志向の受け皿のディスカウンターは株式分割と低PERが目白押し

 値上げラッシュとなれは生活防衛意識・節約志向を強める消費者の足が向くのはディスカウンターの店頭になるはずである。このディスカウンターでは、まず今年5月末以来の備蓄米放出の随意契約に申請した関連株が浮上しそうだ。コード番号順に上げるとトライアルホールディングス<141A>(東証グロース)、大黒天物産<2791>(東証プライム)、コスモス薬品<3349>(東証プライム)、パン・パシフィック・インターナショナル<PPIH、7532>(東証プライム)、PLANT<7646>(東証スタンダード)、ミスターマックス<8203>(東証プライム)、アクシアル リテイリング<8255>(東証プライム)、イオン<8267>(東証プライム)、マミーマート<9823>(東証スタンダード)となる。このうちトライアルホールディングス、イオン、マミーマートは、販売期限まで備蓄米の販売ができないとして一部をキャンセルすると報道されたが、株価的に下ぶれることはなく問題なさそうだ。

 またPPIHとマミーマート、イオンが株式分割発表・権利取りで年初来高値を更新中だが、マミーマートのPERは12倍台となお市場平均を下回る。またコスモス薬品、PLANT、ミスターマックス、アクシアル リテイリングは今年8月に入って年初来高値を更新したが、PLANTのPERは7.8倍、PBRは0.7倍、ミスターマックスも同様に10.4倍、0.8倍、アクシアル リテイリングも12.1倍、1.1倍と割り負けており、なお上値余地を示唆している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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