ハイブリッドテクノロジーズ、flextと業務提携、PoC止まりを超える事業創出を推進

■戦略から開発・運用まで一気通貫で支援

 ハイブリッドテクノロジーズ<4260>(東証グロース)は8月25日、flext(フレクト)と新規事業開発およびシステム開発に関する業務提携を締結したと発表した。両社は「PoC止まり」に終わるケースが多いオープンイノベーションの課題を克服し、実装力を伴った事業創出を推進する狙いを掲げている。flext社は戦略立案やPMO、M&A支援、CVC組成支援に加え、Web・アプリ開発を含むグロースエンジニアリングに強みを持ち、ハンズオン支援を通じて「戦略と実行の断絶」を埋める実績を有している。一方、ハイブリッドテクノロジーズはベトナム子会社を含む豊富なエンジニアリソースを活用し、要件定義から開発・運用までを一貫して担う体制を整備してきた。

 同提携では、新規事業開発支援、CVC組成および投資先企業との事業共創、エンジニアリング支援、共同営業・案件開拓の4分野で協業を進める。具体的には、flext社の戦略・ファイナンス支援機能とハイブリッドテクノロジーズのエンジニアリング体制を融合させ、構想段階から事業化・成長までを一気通貫で支援する。さらにCVCの設立・運営を支援し、投資先スタートアップとの事業連携を加速させるほか、両社の顧客基盤を生かした共同案件の開拓を通じて収益機会の拡大を図る方針である。

 flext社の柿沼鉄矢ファウンダーは「戦略・PMO・ファイナンスとエンジニアリングを地続きに統合し、“PoC止まり”を超えて市場で結果を出す事業づくりを加速する」とコメントした。なお、ハイブリッドテクノロジーズは今回の提携による当期業績への影響は軽微と見込んでいる。両社は実効性ある連携体制を基盤に、日本企業の新規事業創出を持続的成長のエンジンへと転換することを目指している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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