
■中期計画の修正連結ROE目標13~15%などの達成に向け貢献を見込む
SOMPOホールディングス<8630>(東証プライム)は8月28日、反発して始まり一段と上げ、取引開始後は6%高の4974円(302円高)まで上げ、約1週間ぶりに実質的な上場来の高値を更新している。27日夜、NY証券取引所に上場し元受保険事業・再保険事業などを行うAspen Insurance Holdings Limited(アスペン社、本社:英領バミューダ)の全株式取得を発表、期待が強まった。本件買収により、修正EPS(1株当たり利益)向上、および中期経営計画における修正連結ROE目標13~15%達成への貢献を見込んでいるとした。
取得株式数は議決権所有割合にして100%。取得価額はアスペン社の株式約34.8億米ドル(約5195億円)、アドバイザリー費用等(概算額)約15百万米ドル(約22億円)。本件買収については、各国関係当局等の認可・承認を前提として、2026年上半期に買収手続きが完了する見込み。
アスペン社は、発表によると、米英などを中心に元受保険事業・再保険事業を展開するスペシャルティ保険グループで、SOMPOホールディングスのグループがプレゼンスをもたないロイズ市場において最優良シンジケートの一つとして評価されている。また、第三者資本を活用した手数料ビジネスという安定的な収益モデルを有している。SOMPOホールディングスグループの海外保険事業を非連続に成長させ、収益構造を質的に転換させるために最適なパートナーであると判断し、本件買収の合意に至った。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)