コクヨとチエル、教育施設向けICT協業開始、学習空間とデジタルを融合
- 2025/9/3 07:38
- IR企業情報

■GIGAスクール構想やDXハイスクールに対応、共同リーフレットやセミナーを実施
コクヨ<7984>(東証プライム)は9月2日、教育ICT支援を手がけるチエル<3933>(東証スタンダード)と全国の教育施設向けに教育環境のICT利活用を提案するマーケティング協業を開始したと発表。両社は販促物の共同企画・制作やセミナー開催を通じ、学習環境整備の重要性を訴求する。背景にはGIGAスクール構想やDXハイスクール事業の進展に伴う教育現場のICT化がある。特に高等学校では新学習指導要領により探究型学習やプログラミング教育が拡充され、従来の教室を刷新する需要が高まっている。
協業では、チエルが持つ授業支援システムや教材などのICTソリューションと、コクヨの教育用家具・空間設計ノウハウを組み合わせた新たな提案を展開する。具体的には、小中学校向け「クリエイティブラボ」や高等学校向け「デジタルラボ」をテーマにしたリーフレットを共同で制作し、従来型の教室を生徒の主体性や創造性を引き出す空間へとリノベーションする構想を打ち出した。さらに教育関係者向けにウェビナーを10月中に開催し、ICTと学習空間の融合事例を紹介する予定である。
今後は、可動性の高いデスクやチェア、ICT機器対応什器などを組み合わせ、授業科目や学習活動に応じて柔軟にレイアウト変更できる教育空間を提案する。これにより、高等学校における探究学習やプログラミング演習などの多様な学習活動を支える環境整備を推進し、教育DXのさらなる普及と高度化に寄与することを目指す。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)