Finatext、生成AIを活用した保険営業支援サービスを展開するビヘイビアを完全子会社化
- 2025/9/3 07:36
- IR企業情報

■顧客ニーズ分析技術を取り込み金融ソリューションを拡充
Finatextホールディングス<4419>(東証グロース)傘下のFinatextは9月2日、生成AIを活用した保険営業支援サービスを展開するビヘイビアの全株式を取得し、完全子会社化すると発表した。Finatextは組込型金融を実現する次世代金融インフラの提供を進めており、保険代理店や金融機関向けに営業支援ソリューションを提供してきた。一方のビヘイビアは、保険相談AIチャット「ほけんのAI」やライフプランニングAIエージェント「ライフライト」を通じて、顧客ニーズを高精度に把握し、保険代理店やファイナンシャルプランナーの業務を支援してきた。
今回の子会社化の背景には、Finatextが展開する「Planny(プラニー)」や「Finatext Advisory Assist for 保険代理店」といったサービスと、ビヘイビアが持つ生成AIによる対話設計・顧客ニーズ分析技術との親和性がある。両社の技術を組み合わせることで、地域金融機関や証券会社、保険代理店、独立系ファイナンシャルアドバイザーなどが直面する営業現場の課題に対応し、顧客起点の営業活動の高度化を図る狙いだ。
今後は、顧客獲得から商談・営業支援までを包括するSaaS型ソリューション群を拡充するとともに、生成AIを活用した生活者向けサービスの開発支援にも取り組む。具体的には、ユーザーとの新たな接点創出や継続的な関係構築を後押しすることで、新しい金融体験の実現を目指す方針である。今回の完全子会社化により、Finatextは生成AI活用の幅を広げ、金融・保険分野におけるサービスラインアップを一段と強化することになる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)