HmcommとSBI証券、AIエージェント共同研究を開始、金融DXに向けAI活用

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■問い合わせ対応や手続き自動化を視野に新たな顧客体験を創出

 Hmcomm<265A>(東証グロース)は9月5日、SBIホールディングス<8473>(東証プライム)傘下のSBI証券とAIエージェントに関する共同研究を開始したと発表した。両社はHmcommの「音声×AI」技術とSBI証券の金融サービス運営ノウハウを掛け合わせ、金融サービス領域での新たな顧客体験の創出を目指す。まずは問い合わせ対応や各種手続きの自動化に向けた実証実験を実施し、将来的には高度なパーソナライズドサポートの実現に取り組む計画である。

 背景として、金融業界では顧客ニーズの多様化とサービスの高度化が進む中、オンラインサポートを中心に迅速かつ的確な顧客対応が課題となっている。AI技術導入による業務効率化と顧客満足度向上は喫緊のテーマであり、Hmcommはこれまで音声認識や自動応答プロダクトを提供し、複数業界で効率化を支援してきた。今回の連携は、金融特化型AIエージェントの実用化を見据えたものであり、金融DXの推進に資する動きといえる。

 Hmcommの三本幸司社長CEOは「音声×AIで金融サービスに新しい顧客体験を提供できることは光栄であり、SBI証券との連携により業務効率化と顧客満足度向上の両立を目指す」とコメントした。同社は生成AIを活用した対話型AIエージェント「Terry2」を展開しており、高度な文脈理解と自然対話による実務遂行能力を備えると説明。今後も最先端技術の活用を通じ、金融業界を含む各分野でのDX推進に貢献していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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