コンヴァノ、200億円のビットコイン購入を決議、社債発行で資金調達

■2027年3月末までに21,000BTC保有を目指す長期KPIの第一歩

 コンヴァノ<6574>(東証グロース)は9月8日、取締役会において総額200億円のビットコイン購入を決議したと発表した。資金は同日決定した第5回普通社債の発行により調達する。この購入は、2027年3月末までに21,000BTCを保有する長期KPIを掲げた「コンヴァノ21,000ビットコイン財務補完計画」の第一段階(PhaseⅠ)に位置付けられる。美容サービス・小売業界では例のない取り組みであり、インフレ耐性や円安局面での購買力防衛、さらにESG投資家や若年層投資家との関係強化を目指す戦略的判断となる。

 同社は、ビットコインを財務リザーブの中核となる「価値保存手段(SoV)」とし、資本政策の一貫性や株主価値向上へのコミットメントを市場に示す狙いを示した。ビットコイン市場は機関投資家の参入拡大により流動性が高まり、価格発見効率が向上しており、同社は明確なロードマップと量的目標を伴う購入開始が先進的企業ブランド確立にも資すると説明している。購入は2025年11月末までに完了予定で、前回決議分未実行分と合わせた累計購入額は約314億円となる見込みである。

 また、第5回普通社債は総額200億円を無利息・極短期で発行し、ディメンショナルに全額を割り当てる。希薄化抑制を優先した資金調達手段として位置付けられ、償還期日は2027年9月30日を予定している。今回の決定は「迅速なPhaseⅠ追加取得」と「希薄化抑制」の両立を狙う経営判断であり、今後の業績予想には本件による損益は織り込まれていない。業績に著しい影響が生じる場合には速やかに開示するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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