伊藤園、茶殻を飼料作物へ活用する全国初の循環モデルを開始、飼料作物活用で環境負荷低減

■宮崎の2社と連携し高品質堆肥を開発、輸送負荷も大幅削減

 伊藤園<2593>(東証プライム)は、宮崎県農協果汁と有限会社ビッグファームと共同で、茶系飲料製造過程で排出される副産物「茶殻」を堆肥化し、地域の飼料作物栽培に活用する循環モデルを開始した。2025年7月から運用を始めた同モデルは、茶殻堆肥を飼料作物に利用する全国初の事例であり、持続可能な農業と地域資源活用を柱とする取り組みとなる。2年間の試行の末、高品質で成分バランスに優れた堆肥の開発に成功し、地域内での資源循環を実現した。

 農林水産省が推進する「みどりの食料システム戦略」では、温室効果ガス削減や化学肥料の低減など、環境負荷の抑制が求められている。伊藤園はこれに先駆け、茶殻堆肥化や契約産地での活用など、循環型農業を支える資源循環の実践を進めてきた。今回の取り組みでは、排出地と活用地が近接していることで輸送負荷やコストを低減し、地域に根差した環境配慮型モデルを構築した点に特色がある。

 3社連携による新モデルは、地域農業の生産性向上や地域経済の活性化に寄与するだけでなく、全国への展開可能性を見据えた先進事例として位置づけられる。伊藤園は今後も茶殻資源の循環利用を軸に、持続可能な社会の実現に向けた地域連携型の取り組みを拡大し、環境保全および社会貢献活動の強化を進める方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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