ベステラは中期計画で2031年1月期の売上高300億円(向こう5年間で約3倍)などめざす

(決算速報)

■第2四半期決算は客先都合による工事の一時中断などあったが営業利益6.8%増加

 ベステラ<1433>(東証プライム)は9月9日の16時前に第2四半期(2025年2~7月、中間期)連結決算と中期経営計画「Leading the Future 中計経営計画2030」などを発表した。

 プラント解体マネジメントの総合大手。第2四半期(25年2~7月、中間期)連結決算は、客先都合による工事の一時中断が発生したことや、利益率の高い大型工事の選択受注をする体制整備が充分ではなかった事などにより、売上高は前年同期比11.6%減の51億円となった。ただ、営業利益は売上総利益率の改善(16.7%→18.2%)に加え、不採算事業での販管費を抑制したことにより同6.8%増の2億26百万円となり、親会社株主に帰属する中間純利益は同73.4%増の2億20百万円となった。受注残高は、特に製鉄業界の受注が堅調に推移し、前年同期比272百万円増(+4.4%)の64億47百万円だった。

 7月中間配当は1株15円(前期比5円の増配)とし、1月期末配当は上場10周年の記念配当10円を加えて25円(同15円の増配)の予定とした。

■「脱炭素解体」(登録商標)工法とAI活用などで競争力を強化

 中期経営計画「Leading the Future 中計経営計画2030」では、重点施策として『質の追求』:「脱炭素解体」(登録商標)の工法開発とAI活用による競争力の強化、『量の追求』:プラント集積地域への拠点拡大による成長加速、『将来への布石』:海外市場探索と将来展開への基盤整備、などを推進し、解体業界のリーディングカンパニーとしての基盤を確立する。

 定量目標として、26年1月期の連結業績目標は、売上高を120億円、営業利益を7億円、ROE(自己資本利益率は11.0%)とし、計画到達年度の2031年1月期には、売上高300億円(5年で約3倍)、スケールメリットを活かして営業利益33億円(営業利益率11%)、ROE20.0%の高収益体質を確立する。

 『長期VISION~循環型社会への貢献~』で、可能な限り早く「売上1000億円」「利益100億円」を目指し、循環型社会への貢献をめざし、『中期VISON~解体業界のリーディングカンパニーへ~』では、企業規模だけでなく、技術力・人材・倫理観など解体業界の指針となる総合力を備えた企業を目指す。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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