アスカネットの第1四半期決算は純損失が大きく改善、フォトブック事業で粗利回復、経費コントロールも奏功

(決算速報)

■4月通期の予想は売上高4.4%増、各利益の大幅回復を据え置く

 アスカネット<2438>(東証グロース)が9月9日午後に発表した第1四半期決算(2025年5~7月、連結)は、売上高が16億47百万円(前年同期比3.7%減)となり、利益面では、フューネラル事業がセグメント減益を余儀なくされた一方、フォトブック事業での粗利率の回復や、全般的な経費コントロールなどにより、営業利益が17百万円の損失(前年同四半期は25百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益は6百万円の損失(同23百万円の損失)となった。とりわけ純損失が大きく改善した。

 遺影写真加工などのフューネラル事業は、自社営業による新たな葬儀社との契約獲得は堅調であったものの、全国的な葬儀挙行件数が減少傾向であったため前年同四半期比で減少を余儀なくされた。フォトブック事業では、プロ写真家向け市場は「アスカブック」、一般消費者向け市場は「マイブック」ブランドで展開し、また、スマートフォンで撮影された写真からフォトブックや写真プリントをOEM供給している。プロ写真家向けの主力であるウェディング市場は、挙式の小規模化や写真のデジタル化指向により伸び悩んだ。また、空中ディスプレイ事業では、活動が振るわなかった米国代理店との契約を更新しないなど代理店の選択などを進めた一方で、コンシューマ向けパッケージ製品「浮空ライブステージHome」の試作販売を企画した。製造・開発面では、自社技術開発センターにおいて大型サイズのガラス製ASKA3Dプレートの試作にトライした。

 今期・26年4月期の連結業績予想については、現時点で変更はなく、売上高75億80百万円(前期比4.4%増)、営業利益4億35百万円(約2.5倍)、親会社株主に帰属する当期純利益2億61百万円(前期は損失2億70百万円)の見通しを継続した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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