ブランジスタ、創業来初の10円配当とSBIグループ提携を発表、東証スタンダード市場へ区分変更も申請

ビジネス 万年筆 メモ

■25周年・上場10周年を記念し株主還元を強化

 ブランジスタ<6176>(東証グロース)は9月10日、創業来初の配当実施、東京証券取引所スタンダード市場への区分変更申請、並びにSBIグループとの資本業務提携を発表した。創立25周年および上場10周年を記念し、当期末に1株当たり10円の配当を行う。これまで累計13億円超の自社株買いを進め、株主還元と企業価値向上を重視してきたが、今回が初の配当となる。直近2期連続で過去最高業績を更新するなど成長基調が続いており、株主・ステークホルダーへの感謝の意を示す形での決定となった。

 事業拡大の柱であるプロモーション支援「アクセルジャパン」は初年度で売上高10億円超を達成し、今期は20億円を見込む。メディア事業やソリューション事業も堅調に推移しており、中期経営計画(2025~2027年度)で掲げた5期連続の最高益更新が視野に入っている。こうした成長を背景に、同社は東証スタンダード市場への区分変更を申請した。承認は未定だが、認知度向上による顧客基盤拡大、信用力強化による人材確保や資金調達の多様化、提携拡大などを通じ、長期的な株主価値向上を狙う方針である。

 さらに、SBIホールディングス<8473>(東証プライム)およびSBIグループ投資会社SBINMとの資本業務提携を締結した。両社の顧客基盤・人材・業界知見を融合し、地方創生や海外展開、インバウンド需要対応などの事業強化を進める。具体的には「旅色」宿泊予約サービスの拡充や有力IPの活用を見込み、第三者割当増資により自己株式115万株(発行済株式総数の7.89%)をSBINMに割当て約8.5億円を調達する。資金は協業による新規投資に充当される予定で、金融・メディア・IT融合を加速する狙いがある。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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