巴工業の第3四半期決算は2大事業とも好調で売上高16%増加、営業利益は24%増加

(決算速報)

■機械製造販売事業は国内官需・民需好調に加え海外も工事、修理含めて好調

 巴工業<6309>(東証プライム)が9月12日の夕刻に発表した2025年10月期・第3四半期連結決算(24年11月~25年7月・累計)は、『機械製造販売事業』、『化学工業製品販売事業』の販売が共に伸長したため、売上高が前年同期比16.6%増の464億06百万円となり、利益面では、両事業共に増益となったため、営業利益が同24.2%増の48億06百万円、経常利益も同23.2%増の48億54百万円となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は同19.9%増の33億58百万円となった。

 遠心分離機の世界的大手。機械製造販売事業では、好調な受注に支えられ、国内官需および民需向けが好調だったことに加えて、海外向け装置・工事および部品・修理の販売が伸長した。同事業の売上高は前年同期比29.3%増加し121億75百万円となった。

 化学工業製品販売事業では、機能材料関連の半導体製造用途向け材料、工業材料関連の建材・耐火物向けを主とした材料など、伸び悩んだ分野はあったものの、鉱産関連の樹脂向け添加剤が大きく伸びた他、化成品関連のコーティング用途向け材料等を中心に販売が伸びたことから、同事業の売上高は同12.7%増加し342億30百万円となった。

 今期・25年10月期の連結業績予想は、6月に全体を増額修正した予想値を据え置き、売上高は592億円(前期比13.6%増)、営業利益は53億円(同12.7%増)、経常利益は53億50百万円(同12.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は37億60百万円(同4.0%増)を継続した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
  2. ■長時間立ち仕事や長距離歩行の負担軽減、安全で快適な勤務環境を整備  日本航空(JAL)<9201…
  3. ■「ポケモンフォレスト」と「カヤツリタウン」2エリア構成、冒険とイベントを一体化  よみうりランド…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  2. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  3. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  4. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…
  5. ■師走相場は最終レースさながら、勝ち負け分ける「掉尾の一振」に熱視線  師走である。礼節一点張りの…
  6. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る