ラバブルマーケティンググループ、LINE支援のエルマーケを子会社化へ、第3四半期売上22%増

(株式取得&決算速報)

■第3四半期決算も発表、売上高22%増加、「TikTok Shop」の店舗開設・支援サービスなど開始

 ラバブルマーケティンググループ(LMG)<9254>(東証グロース)は9月12日の15時30分に2025年10月期・第3四半期決算(2024年11月~25年7月、連結)を発表し、同時にLINE関連マーケティング支援などを行う株式会社エルマーケ(東京都渋谷区)の株式取得(子会社化)についても発表した。

 株式会社エルマーケ(東京都渋谷区)の株式譲渡実行日は25年11月3日(予定)。議決権所有割合にして100%を取得する計画で、取得価額は算定中。取得価額は10月締結予定の譲渡契約にて決定する。

 エルマーケは、LINEを中心としたマーケティング支援に強みを持っており、豊富な支援実績に基づいて、成果創出に必要なプロセスをワンストップでサポートしている。LINE公式アカウントAPIツール導入支援や運用代行/コンサルティング、友だち数増加支援などのLINE関連ソリューションに加えて、友だち増加のためのランディングページ最適化(LPO)支援など、関連領域を含めた戦略的なマーケティング支援を得意としている。

 今回、エルマーケをグループに迎えることで、LINEマーケティング領域でのソリューション強化・拡充を図る。加えて、相互送客によるアップセル・クロスセルでの顧客単価の向上、新規顧客の獲得などのシナジーを見込んでおり、エルマーケの全株式を取得し子会社化することが成長戦略における既存事業の成長に寄与するものと考えている。

■10月通期の業績予想は売上高24.9%増、EBITDA13.6%増などの見通しを継続

 第3四半期決算(2024年11月~25年7月、連結)は、売上高が前年同期比22.3%増の19億42百万円となり、調整後EBITDAは同5.4%減の1億73百万円、営業利益は同20.4%減の1億23百万円だった。親会社株主に帰属する四半期純利益は、特別損失として投資有価証券評価損を計上した結果、前年同期に比べて課税関係が大幅に変動し、同66.0%増の1億35百万円だった。

 同社は、SNSマーケティングの運用支援、教育、Webサイトの企画・制作、Web広告運用、マーケティングオートメーションの導入支援など、マーケティングプロセスにおける様々なソリューションを提供している。24年にグループ入りしたWeb制作・コンサルティング会社の株式会社ユニオンネットは、25年7月に東京オフィスを開設し、首都圏における営業体制の強化とグループ間連携の深化を図った。

 SNSマーケティング支援を行う株式会社コムニコでは、「TikTok Shop」の店舗開設・運用支援サービスの提供を開始したほか、X(旧Twitter)上での返信対応をAIで支援する「AIリプライアシスト for X」の提供も開始した。株式会社ジソウでは、企業や団体の実務担当者を対象とした「SNS担当者スキルアップメニュー」の提供を開始した。海外展開・インバウンドプロモーション領域では、東南アジアを中心とした訪日外国人向けマーケティング支援を強化し、タイ進出を目指す日系アパレル企業の現地でのPR活動支援体制を構築したほか、訪日タイ人旅行者向けの高精度なターゲット広告「Traveler Connect AD」の導入やインバウンドクーポンの提供を開始し、運用メディア「Talon Japan」を通じたプロモーション支援の強化を進めている。

 今期・25年10月期の連結業績予想は、24年12月に開示した前回予想を継続し、売上高は24億円(前期比24.9%増)、調整後EBITDAは2億円(同13.6%増)、営業利益は1億50百万円(同9.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は80百万円(同10.2%増)、1株利益55円30銭とした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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