三菱自動車、欧州市場向けの新型電気自動車『エクリプス クロス』発売へ、航続600キロを実現

■CMF-EVプラットフォーム採用、OEM供給で電動化戦略を加速

 三菱自動車<7211>(東証プライム)は9月18日、欧州市場向けの新型電気自動車『エクリプス クロス』を年内より順次発売すると発表した。同車はルノーグループのドゥエー工場で生産され、三菱独自のデザイン「ダイナミックシールド」を採用。約600キロメートルの航続距離を実現する電動パワートレインやGoogle搭載の最新コネクティッド機能、先進の安全技術を備え、欧州における電動化戦略の一環として投入される。

 新型『エクリプス クロス』は、アライアンスパートナーであるルノーグループからOEM供給を受けるコンパクトSUVで、CMF-EVプラットフォームを採用。エクステリアは「スマートアーマー」をコンセプトに力強さと洗練を融合させ、フロントには立体的なハニカムパターンや特徴的なLEDライトを備えた。インテリアは「スポーティ&モダン」をテーマに、広い空間と先進的な演出を施し、パノラマガラスルーフやアンビエントライトなど快適性とデザイン性を両立した装備が盛り込まれた。駆動用バッテリーは87kWhで、都市部から長距離走行まで対応する性能を確保している。

 さらに、12.3インチディスプレイを中心としたインフォテインメント機能を搭載し、GoogleアシスタントやGoogleマップなどのアプリ利用、遠隔操作アプリ「Mitsubishi Motors」による利便性向上も可能とした。安全面では最大20種類の先進運転支援システムを備え、高速道路同一車線運転支援機能「MI-PILOT」や後退時交差車両検知システムを搭載。三菱自動車は同モデルを通じて、アウトランダーPHEVなどに続く電動化戦略の強化と欧州市場におけるカーボンニュートラルへの貢献を目指す。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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