三菱電機と仏Inria、AI信頼性保証へ共同研究「FRAIME」を開始

■安全性重視のインフラやセキュリティー分野での活用拡大を目指す

 三菱電機<6503>(東証プライム)は9月18日、フランス国立デジタル科学技術研究所(Inria)と共同で、フォーマルメソッドを活用しAIの信頼性を保証する技術開発を開始すると発表した。両者は「FRAIME」と名付けた研究プロジェクトを4年間にわたり推進し、AI出力の正確性を数学的に検証する仕組みを構築する。同取り組みはInriaが展開する産学連携プログラム「DEFI」の一環であり、生成AIの急速な普及に伴い高まる安全性や信頼性への社会的要請に応えるものと位置付けられる。

 AIは社会インフラやサイバーセキュリティーなど高リスク領域でも導入が進んでいるが、誤作動による損害リスクを抑えるためには従来の網羅的テストだけでは限界がある。フォーマルメソッドは数理的手法により論理的な正しさを検証でき、従来型の膨大な検証作業を代替する可能性がある。三菱電機の欧州研究拠点MERCEとInriaは2015年から協力関係を築いており、その知見を応用してAI技術とフォーマルメソッドを融合させることで、複雑なロボット制御など幅広い分野に適用可能な高信頼AIを目指す。

 研究では生成AIが作成した仕様書やプログラムを理論的に検証する技術、機械学習とフォーマルメソッドを組み合わせた新しいAIプロセス、ユーザー・AI・フォーマルメソッド間の効率的な連携プロセス構築を重点に進める。今後はPoC(概念実証)を通じた有効性検証、成果のオープンソース公開や学術発信、若手研究者育成などを展開し、信頼性と実用性を兼ね備えた次世代AIの確立と安心・安全な社会の実現に貢献するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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