
■電子機能材事業はAIデータセンター向け設備投資需要も追い風になる期待
アルコニックス<3036>(東証プライム)は9月19日、出直りを強めて始まり、取引開始後は2110円(20円高)をつけている。商社機能と製造業を融合した非鉄金属の総合企業で、レアアース、レアメタルでも知名度が高い。このところは、LME(ロンドン金属取引所)の銅先物が9月17日に約1年ぶりの高値に進んだことや、「米国、重要6鉱物の生産拡充」(日本経済新聞9月15日付朝刊)と伝えられたことなどを受け、注目が再燃する相場となっている。
第1四半期決算(25年4~6月、連結)は電子機能材事業、アルミ・銅事業、装置材料事業、金属加工事業の4セグメントとも好調で、売上高が前年同期比14.5%増加し、営業利益は同35.7%増加した。生成AI向けデータセンターの設備投資需要が世界的に高まる中で、JX金属<5016>(東証プライム)やフジクラ<5803>(東証プライム)などへの注目が続く中、アルコニックスの電子機能材事業にも注目が強まっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)