Jストリーム、アイ・ピー・エルHDを子会社化、動画配信事業を強化

■「クラストリーム」開発のアイ・ピー・エルを完全子会社化、法人向け需要増に対応

 Jストリーム<4308>(東証グロース)は9月30日、アイ・ピー・エルHDの全株式を取得し、子会社化することを発表した。アイ・ピー・エルHDは動画配信事業を展開する株式会社アイ・ピー・エルの株式を100%保有する持株会社であり、アイ・ピー・エルは会員制や社内向け動画配信に対応した「クラストリーム」を開発・販売している。同サービスは高いセキュリティと機能性を兼ね備え、企業向け動画配信分野で強みを有している。Jストリームは、自社の法人向け動画配信プラットフォーム「J‐Stream Equipmedia」との相乗効果を見込み、事業拡大を図る方針である。

 同社は、スマートフォンや5Gの普及で高まる動画活用ニーズを背景に、企業のビジネス動画活用を支援してきた。今回の買収により、アイ・ピー・エルが持つ動画・AI分野の技術や開発力を取り込み、Jストリームの配信インフラや営業力と組み合わせることで、サービスの高度化と新市場開拓を進める。特に、動画配信の利便性や安全性を重視する企業ニーズに応えることで、法人向け動画コミュニケーション市場での競争力を強化する狙いがある。

 取得株式数は51株(議決権比率100%)で、契約締結および譲渡実行日はそれぞれ9月30日と11月4日(予定)となる。取得価額は非開示だが、第三者によるデューデリジェンスを経て決定され、関連費用は概算で5000万円とされている。子会社化後は、アイ・ピー・エルHDとアイ・ピー・エルを合併し、Jストリームグループの連結子会社として取り込みを進める方針である。なお、同件が当期業績に与える影響は軽微としている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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