農業総合研究所とやさいバス、業務提携で農産物流通を革新、物流網と販路を共有し共同配送・ブランド展開

■共同配送と相互販売で生産者の販路拡大とリスク軽減

 農業総合研究所<3541>(東証グロース)は10月1日、やさいバスと業務提携を開始したと発表した。両社は物流ネットワークと販路を相互に活用し、農産物流通における共同配送と共同ブランド展開を進める。これにより生産者、小売店舗、消費者を直接結びつける新しい流通モデルを構築する狙いである。

 今回の提携では、まず両社が持つ物流網を共有し、ドライバー不足や燃料費高騰といった社会課題に対応する。同時に生産者の商品を相互に販売し、小売店舗において「やさいバス×農家の直売所」といった形で共同ブランドを展開することで販路拡大と価値向上を図る。これにより価格下落や廃棄リスクの軽減も期待される。

 さらに消費者に対しては「新鮮」「美味しい」といった価値を迅速に届け、小売店舗の魅力を高める効果も見込まれる。農業総合研究所は全国約1万名の生産者と約2000店舗を結ぶ独自のプラットフォームを持ち、やさいバスは地域産地から消費地へ即日配送する仕組みを構築してきた。両社はこれらの強みを生かし、持続可能な農産物流通の実現を進めるとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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