ソニー銀行と富士通、生成AIで勘定系開発を革新へ、新勘定系システムにAI適用を本格始動

■2026年4月までに全面展開へ

 ソニーグループ<6758>(東証プライム)傘下のソニー銀行は10月6日、富士通<6702>(東証プライム)と連携し、勘定系システムの機能開発に生成AIを適用する取組を開始したと発表した。両社は、富士通の「Fujitsu Core Banking xBank(クロスバンク)」を採用した新システム上で、2025年9月から生成AIの活用を開始しており、2026年4月までにすべての勘定系機能開発への適用を目指す。ソニー銀行はすでに全システムのクラウドシフトを完了しており、クラウドネイティブ環境とAIの融合による開発エコシステムの構築を進める。

 今回の取り組みでは、富士通独自の「ナレッジグラフ拡張RAG」技術を活用し、開発・テスト領域から生成AIの適用を段階的に拡大。保有データの関係性を可視化・構造化することで、AIの精度向上と開発プロセスの効率化を図る。将来的には、要件定義から運用保守までを含む全工程へのAI適用により、開発期間の20%短縮や高いスケーラビリティ・セキュリティの実現を目指す。AWSとの連携により、迅速な開発サイクルと継続的な品質向上を可能とする。

 今後、ソニー銀行は外部サービスとの連携や新技術の導入を通じ、商品・サービスの提供速度と品質の両立を推進する方針。富士通も「Uvance for Finance」の一環として、金融業界のAI活用高度化を支援し、社会全体の豊かさに貢献していく構えである。両社の協業は、日本の金融DXを加速する先進モデルとして注目される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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