積水化学、老朽水道管向け非開削型更生管「エスロハイパーJW PINP」を新発売

■水道管老朽化対策に新機軸、パイプインパイプ専用管を新展開

 積水化学工業<4204>(東証プライム)は10月7日、非開削で老朽水道管を更生できるパイプインパイプ工法専用管「エスロハイパーJW PINP」を開発し、10月8日から発売すると発表した。耐震型高性能ポリエチレン管「エスロハイパーJW」シリーズの新製品であり、接合部を縮径することで、電気融着(EF)接合による既設管内へのスムーズな挿入が可能となる。1サイズダウンでの施工を実現しながら流量の確保も図れる設計で、外面保護層によって挿入時の傷防止にも配慮されている。

 全国の水道管は昭和期に整備されたものが多く、耐用年数を超えた管路は既に全体の23.6%を占め、2040年には約66%に達する見込みである。更新率は年間0.64%と低く、財源不足や開削困難な区間の存在、工事人員の不足などが課題とされている。積水化学は1996年に日本初の耐震型ポリエチレン管を発売して以降、「被害ゼロ」の実績を持ち、今回の製品投入により更新促進を後押しする考えである。

 新製品は5.0mと2.5mの2種類の長さで、直管径×接合部管径の組み合わせで4サイズを展開する。通常の工法で施工可能なため、地域の水道工事業者による対応が可能であり、特別な技術を要さない点も利点とされる。また、「エスロハイパーJW PINP」は、10月29日から31日にかけて開催される「2025広島水道展」で初展示される予定である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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