日立製作所、現場安全を支援するリスク予知システム開発、次世代AIエージェント「Naivy」活用

■AIが潜在リスクを解析・提示、現場ごとの最適解を導出

 日立製作所<6501>(東証プライム)と日立プラントコンストラクションは10月7日、次世代AIエージェント「Naivy」を活用したRKY(リスク危険予知)支援システムを開発したと発表した。同システムは、現場作業をメタバース空間で再現し、過去の災害事例やノウハウを即時に解析・可視化することで、現場ごとの潜在リスクや最適な安全対策を提示する仕組みである。紙やホワイトボード中心の従来のRKY活動に比べ、情報の網羅性や臨場感が向上し、作業者の安全意識を高めるとともに効率性の改善にも寄与する。

 実証実験は変電所の現場で複数回行われ、安全意識の向上や、所要時間の約20%短縮といった成果が確認された。Naivyは作業内容や現場状況に応じたリスク提示と対策提案をタイムリーに実施し、具体例としてクレーン作業時の地盤状態への言及や敷鉄板対策の補強提案など、作業者の判断を支援する機能を備える。メタバースと連動することで、リスクを“自分ごと”として捉える環境づくりに貢献する。

 今後はNaivyを「Lumada3.0」や「HMAX」構想の中核技術と位置づけ、建設・電力・鉄道・製造分野などへの展開を進める計画である。NVIDIA Omniverseとの連携も視野に入れ、ドメインナレッジの蓄積と支援領域の拡大を図る。安全で持続可能な現場環境の実現を通じ、ハーモナイズドソサエティの構築に貢献する方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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