【株式市場】日経平均株価、1212円高で初の5万円台、終値・取引中ともに史上最高値

■TOPIXも最高値更新、全33業種が上昇、非鉄・精密・証券に買い集中

 10月27日、日経平均株価の大引けは前週末比1212円67銭高の5万512円32銭と大幅に続伸し、史上初めて5万円台を突破した。取引時間中には5万549円60銭を付け、過去最高値を更新した。TOPIX(東証株価指数)も55.60ポイント高の3325.05と上昇し、終値・取引中ともに史上最高値を更新した。米国市場で主要3指数がそろって最高値を更新したことや、9月の米消費者物価指数(CPI)の伸び鈍化を受けた米連邦公開市場委員会(FOMC)の利下げ観測再燃が、買い安心感を広げた。ドル・円相場は1ドル=152円90銭台で推移し、円安も株高を後押しした。

 市場では、トランプ政権による対中追加関税の見送り観測や、中国のレアアース輸出規制延期などがリスク選好を強めた。さらに、高市首相とトランプ米大統領による首脳会談を控え、両首脳が短時間の電話協議を行ったことが、経済関係の安定化期待につながったとの見方が強まった。投資家心理の改善により、幅広い銘柄に買いが波及し、海外勢による先物主導の買いも加わった。東証プライム市場の売買代金は6兆1130億円、売買高は19億2747万株と高水準となった。業種別では全33業種が上昇した。上昇率首位は非鉄金属で、精密機器、証券・商品先物取引業、情報・通信業、輸送用機器、電気機器なども堅調に推移した。東証プライム市場では87.8%の銘柄が値上がりし、値下がりは1割にとどまった。

 個別では、第一稀元素化学工業<4082>(東証プライム)が前日比32%高で上昇率首位となった。アステリア<3853>(東証プライム)、Link-Uグループ<4446>(東証プライム)、東京計器<7721>(東証プライム)なども大幅高となった。出来高上位では、NTT<9432>(東証プライム)、ソニーフィナンシャルグループ<8729>(東証プライム)、JX金属<5016>(東証プライム)が目立った。株式市場全体で記録的な上昇となり、政策期待とグローバル株高を背景に日本株の上昇基調が続いている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■地域と共に築いた「鮪解体ショー」で世界一の舞台へ  銚子丸<3075>(東証スタンダード)は、同…
  2. ■速乾・吸水機能を備えたブラ&ショーツ、11月7日から応援購入受付  グンゼ<3002>(東証プラ…
  3. 日産自動車 日産 NISSAN
    ■経営再建計画の一環として保有資産を最適化、20年間の賃貸借契約で本社機能維持  日産自動車<72…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  2. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  3. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  4. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…
  5. ■師走相場は最終レースさながら、勝ち負け分ける「掉尾の一振」に熱視線  師走である。礼節一点張りの…
  6. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る