リネットジャパングループ、20億円の資本性劣後ローンで成長資金確保、GIGAスクール特需に対応

ビジネス 万年筆 メモ

■MUFG系ファンドから無担保・無保証で資金調達、2030年11月まで返済予定

 リネットジャパングループ<3556>(東証グロース)は10月27日、MUFGストラテジック・インベストメント1号投資事業有限責任組合を借入先とする20億円の劣後特約付金銭消費貸借契約(資本性劣後ローン)による資金調達を決議した。調達資金は、全国の小中学校で更新が見込まれるGIGAスクール構想端末の回収に係る仕入資金などに充当する。借入実行日は2025年10月31日、返済期日は2030年11月30日を予定している。

 今回の調達は、端末更新に伴う小型家電リサイクル事業の特需を追い風に事業拡大を図るものである。2026年9月期および2027年9月期には回収台数の急増が見込まれており、同社はこれを成長加速の契機と位置づけている。加えて、資金調達手段の多様化を進めることで、中長期的な財務基盤の安定を目指す。

 資本性劣後ローンは金融機関の資産査定上、自己資本とみなされるため、株式の希薄化を伴わずに資本増強効果を得られる点が特徴である。無担保・無保証での借入であり、財務の健全性向上につながる見込みだ。2026年9月期の連結業績への影響は精査中で、業績予想は11月14日に公表される予定である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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