大林組、ジャカルタ第6工区下水処理場を受注、円借款事業で約160億円規模

■第1工区に続く連続受注、アジアの生活環境改善に寄与

 大林組<1802>(東証プライム)は10月28日、JFEエンジニアリング、インドネシアのWIJAYA KARYAおよびJAYA KONSTRUKSIと共同企業体を組成し、インドネシア共和国公共事業省から「ジャカルタ下水整備計画(第6工区)下水処理場建設工事」を受注したと発表した。事業は日本政府の円借款によるもので、同社が2023年に受注した第1工区に続く案件となる。受注金額は約160億円で、工期は2026年2月から2029年6月までを予定している。

 インドネシアはASEAN最大の経済規模を有し人口も世界第4位だが、ジャカルタ特別州の下水道普及率は約12%にとどまる。水質汚染などの環境問題が深刻化しており、同州は全域を15区に分けて段階的に整備する「ジャカルタ汚水管理マスタープラン」を推進している。今回の第6工区では、人口密度が高い市街地を対象に、処理水量4万7,500立方メートル/日、計画人口30.1万人の下水処理場を建設する。

 同工事では、従来より高効率なIFAS(固定化担体併用活性汚泥法)を採用し、微生物の高濃度保持による窒素除去性能を高める。また、第1工区でも採用されたニューマチック無人化ケーソン工法を再び導入し、安全性と品質を確保する。大林組とWIJAYA KARYAが土木工事を、JFEエンジニアリングとJAYA KONSTRUKSIが機電工事を担当する。大林組とJFEエンジニアリングは、今後も日本の技術を活かしたインフラ整備でアジア各国の生活環境改善と持続可能な社会づくりに貢献していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■地域と共に築いた「鮪解体ショー」で世界一の舞台へ  銚子丸<3075>(東証スタンダード)は、同…
  2. ■速乾・吸水機能を備えたブラ&ショーツ、11月7日から応援購入受付  グンゼ<3002>(東証プラ…
  3. 日産自動車 日産 NISSAN
    ■経営再建計画の一環として保有資産を最適化、20年間の賃貸借契約で本社機能維持  日産自動車<72…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  2. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  3. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  4. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…
  5. ■師走相場は最終レースさながら、勝ち負け分ける「掉尾の一振」に熱視線  師走である。礼節一点張りの…
  6. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る