【株式市場特集】タマゴ・クマ・コメ関連株に異変、年末相場の注目テーマに浮上

■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」

 2025年11月、師走相場入りを前に、市場では独自のテーマ株として「タマゴ・クマ・コメ」関連に注目が集まっている。「タマゴ」は高病原性鳥インフルエンザの再拡大で鶏卵価格が上昇し、関連株への追い風が期待される。「クマ」は過去最多の人的被害を背景に駆除関連や安全対策銘柄が浮上しており、来シーズンまでの継続テーマとみられる。「コメ」は価格高止まりのなか、木徳神糧<2700>(東証スタンダード)とヤマタネ<9305>(東証プライム)の業績上方修正後の急落が波紋を広げ、政策転換による「令和の米騒動」懸念が再燃している。

■「エッグショック」再来が懸念され2026年度産米減産で「令和の米騒動」の火種も

 鶏卵相場は、昨年秋から今年2月にかけ鳥インフルエンザの感染鶏を840羽超殺処分し、この供給力減少が完全に回復しないなか猛暑による採卵鶏の産卵率減退が重なり、さらに今年10月の北海道白老町に続き北海道恵庭市、新潟県胎内市でも鳥インフルエンザ感染が確認され合計132万羽超の採卵鶏が殺処分されたことから高値追いとなり、足元では東京Mサイズでは、1キロ=360円台とエッグショック時の高値を上回っている。このためホクリヨウ<1384>(東証スタンダード)は、今3月期業績の上方修正と増配を発表して上場来高値を更新し、アクシーズ<1381>(東証スタンダード)は、今6月期第1四半期業績がV字回復してストップ高した。両社株ともPERが12倍、15倍となお割安であり、同業他社の秋川牧園<1380>(東証スタンダード)や液卵のイフジ産業<2924>(東証スタンダード)、養鶏飼料の日和産業<2055>(東証スタンダード)を牽引する展開も想定範囲内となる。

 コメ関連株でリベンジ高が期待されるのは、まず業績を上方修正しながら株価が急落した木徳神糧、ヤマタネで、木徳神糧のPERはわずか5倍、ヤマタネは、新しい水稲栽培法「節水型乾田直播栽培法」の導入を支援しているのに11倍と割安である。小泉農政のコメ増産政策に好感高した農薬株、肥料株、農機株などは鈴木農政の2026年産米の減産政策でやや展開難となるが、それでも小型精米機の井関農機<6310>(東証プライム)、クボタ<6326>(東証プライム)、米穀精米袋ののむら産業<7131>(東証スタンダード>、保冷米びつのムトー精工<7927>(東証スタンダード)、外食業界向けに米国のカリフォルニア米を輸入した兼松<8020>(東証プライム)などに上値評価が期待される。

■猟銃から撃退スプレー、獣害対策フェンス、検知AIシステムまで関連株は多彩

 クマ関連株は、「緊急猟銃」の解禁で猟銃のミロク<7983>(東証スタンダード)が、年初来高値1580円まで3割超高したが、このほか関連株も少なくない。獣害防止ネットの日東製網<3524>(東証スタンダード)、獣害対策フェンスの日亜鋼業<5658>(東証スタンダード)、自治体向けにクマ撃退スプレーの売り上げが伸びているモリト<9837>(東証プライム)などでこの3銘柄のPERは7倍~16倍と市場平均を下回る。また警察庁が、ライフル銃によるクマ駆除を決定したことから、ライフル銃の豊和工業<6203>(東証スタンダード)や、子会社が地方自治体向けに「害獣捕獲監視システム マタギっ娘」の納入実績のあるマクセル<6810>(東証プライム)、クマ検知AIシステム「Face Bear」を実用化したダイワ通信<7116>(東証スタンダード)も、関連株として浮上する。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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