アスクル、ランサムウェア被害からの復旧第２弾としてソロエルアリーナＷＥＢサイトの受注を再開
- 2025/11/12 19:01
- ＩＲ企業情報
■システム障害復旧が進展、医療・介護向け供給体制を拡充
アスクル＜２６７８＞（東証プライム）は１１月１２日、１０月１９日に発生したランサムウェア攻撃によるシステム障害に関し、第８報としてサービス復旧の進捗を公表した。事業所向け「ＡＳＫＵＬ」サービスを優先し、段階的に出荷能力と対象商品の拡大を進めている。セキュリティ確認を経てＷｅｂサイトを再開し、安全性を確保したうえで受注と出荷を再稼働させた。
第２弾の復旧として、ソロエルアリーナのＷｅｂサイトからの注文受付を再開した。従来のＦＡＸ注文に加え、コピーペーパーや衛生材料など約２３０アイテムの箱単位商品に加え、医療機器・衛生材料など４７７アイテムの単品注文を可能とした。さらに、直送品約２００万アイテム（９サプライヤー）を対象に、文具・日用品・ＭＲＯ用品などの出荷を再開した。出荷拠点は全国７センターとサプライヤー各拠点から構成され、従来の出荷能力の１～２割規模で稼働している。１２月上旬以降には、ＡＳＫＵＬの通常出荷の一部再開を予定している。
一方、個人向け「ＬＯＨＡＣＯ」や外部カタログ連携サービスは出荷対象外で、再開時期は未定。印刷サービス「パプリ」は１１月１１日から一部ＦＡＸ注文を再開した。「ビズらく」「ＳＯＬＯＥＬ」は通常稼働を継続している。同社は引き続き、システムの詳細調査と情報流出対応を実施中で、個人情報保護委員会への報告や警察への相談を行っている。今後も進捗を随時公表し、全面復旧に向け全社体制で取り組むとしている。（情報提供：日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部）
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