ラクスルがBtoB受注プラットフォーム「ビニプロ」を運営するチームライクを子会社化、14.3億円で全株式取得

ビジネス 万年筆 メモ

■2026年2月に株式譲渡実行予定、手元資金で取得を完了

 ラクスル<4384>(東証プライム)は11月20日、ビニールカーテンなどのBtoB受注プラットフォームを運営するチームライクの全株式を取得し、子会社化する株式譲渡契約を締結したと発表した。同契約は取締役会決議に基づくもので、東京証券取引所の適時開示基準には該当しないものの、有用な情報と判断し任意開示したものと説明している。株式取得価額は14.2億円、アドバイザリー費用を含めた総額は概算14.3億円で、2026年2月1日に譲渡実行を予定する。

 同社グループは、オーガニック成長とM&Aを組み合わせた「中期財務ポリシー」に基づき、事業領域の拡張と競争力強化を掲げている。チームライクは、通常は現地採寸や施工が前提となるビニールカーテンなどのカスタム商材をWEB完結で販売する独自ノウハウを確立し、国内ECにおけるニッチトップとして成長してきた。同社の技術と事業基盤を取り込むことで、ラクスルグループの顧客基盤へのクロスセルによるARPU向上などのシナジー創出が期待され、ポートフォリオ価値の拡大を通じて企業価値向上に寄与すると分析している。

 チームライクは2015年設立で、ビニールカーテン等の受注プラットフォーム「ビニプロ」を運営する。売上高は2022年から2024年にかけて813百万円から1,383百万円へ拡大しており、成長が続く一方、2024年12月期は営業利益14百万円など改善傾向がみられる。ラクスルは十分な手元資金を背景に外部調達なしで株式取得を行う方針で、2026年7月期連結業績への影響は軽微と見込んでいる。今後、必要に応じて業績予想の修正や追加開示を速やかに行うとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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